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2020年4月22日水曜日

Air umbrellaの話

以下、HACKADAYより引用(意訳)。

Failed: Air Umbrella | Hackaday
https://hackaday.com/2020/01/25/failed-air-umbrella/
約5年前、kickstarter(クラウドファンディングサイト)で"Air umbrella"というプロジェクトが発足した。当初はクラウドファンディングという形態の目新しさも相まって、プロジェクトは資金を集めることに成功した。しかし、紆余曲折を経て結局はプロジェクトは失敗に終わった。
"Air umbrella"は、頭上に落ちてくる雨を圧縮空気を使って弾き飛ばすことにより、コンパクトな傘を実現しようとした。
雨滴の最終的な落下速度は約時速20マイル(32キロ)と言われる。となると、傘のような広い範囲の雨を防ごうと思うと、少なくとも時速25マイル(40キロ)で空気を噴射する必要がある。
頭のすぐ上でそんな空気の噴射をしたい人がいるのだろうか?このような空気の噴射は持ち運びできる小型バッテリーでどのくらい持つのだろうか?
現実的ではないこのプロジェクトは結局失敗した。投資をした人の中には物理学者はいなかったのだろうか?

このプロジェクトが開始された当時、クラウドファンディングが流行っていたが、思いの外お金が集まっていてびっくりしたことを覚えている。このような空気の噴射は実はものすごくエネルギーを必要とする(身近でいうとドライヤーがいい例)。所長は昔、スカートをめくるためにブロアファンを使用した作品を作ったことがあるが、電力を食う割には弱い風しか発生させられなかった記憶がある。